約 980,464 件
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/10555.html
登録日:2011/06/01(水) 20 17 35 更新日:2023/12/29 Fri 10 59 58 所要時間:約 4 分で読めます ▽タグ一覧 04年夏ドラマ 70年代テレビドラマ TBS キスミー タチムカウ テレビ朝日 ドラマ ニューヨーク フジテレビ 人間の証明 名作 実写化 小説 戦後 文学 映画 東映 松田優作 森村誠一 母 西條八十 親子 角川 角川書店 詩 講談社 邦画 麦わら帽子 母さん、僕のあの帽子、どうしたんでしょうね? ええ、夏、碓氷から霧積へ行く道で、 谷底へ落としたあの麦藁帽子ですよ。 母さん、あれは好きな帽子でしたよ。 僕はあの時随分悔しかった。 だけど、いきなり風が吹いてきたもんだから。 『人間の証明』とは、森村誠一の代表作であり、映画化を前提に角川春樹から依頼されて執筆した推理小説である。 松田優作主演の有名な映画の他に1978年、1993年、2001年、2004年にTVドラマ化されている。 【あらすじ】 4月27日、ニューヨークのハーレム出身の黒人男性が日本で刺殺された。 男の名はジョニー・ヘイワード。 彼は死に際に「ストゥーハ」と謎の言葉を呟いてから倒れており、 警察は彼が持っていた『西條八十の詩集』からそれが《ストローハット=麦藁帽子》であることを突き止める。 そしてそれと同じ頃、ある政治家の息子が通りかかった女性を轢き殺し、死体を海に始末してしまう。 その政治家の息子と黒人のジョニーには意外な繋がりがあったのであった……。 【主な登場人物】 ◆棟居刑事 映画版では松田優作が演じた主役刑事。フルネームは「棟居弘一良(むねすえ こういちろう)」。 普段は冷静で無口だが、自分の過去に関することには我を忘れて突っ走る。 幼少期に見ず知らずの女性である八杉恭子を米兵から助けようとした父親が彼らに殺されてしまい、 孤児として乞食のような暮らしをしていた過去を持つ。 ジョニー・ヘイワード殺人事件の担当刑事となるが、 それは彼にとって自分の辛い過去との対面に他ならなかった……。 その後『棟居刑事シリーズ』の主人公として数々の事件に遭遇するが、なぜか『人間の証明』とシリーズ作品両方を通しで演じた俳優はいない。 ◆横渡刑事 棟居刑事の相棒でジョニー・ヘイワード殺人事件の担当刑事。 何かと先に突っ走る棟居刑事とは違い、比較的穏和な性格。 ◆八杉恭子 この物語の鍵を握る人物で一流のファッションデザイナー。 泥まみれの人生の絶頂期を迎えていた彼女を襲った皮肉な運命とは……。 ◆郡陽平 八杉恭子の夫で有力な政治家。 映画版では三船敏郎が演じていたが、特別出演なので出番が少ない。 ◆郡恭平 郡陽平と八杉恭子の息子。 汚い政治家である父を嫌っているが、彼自身もあまり良い人間とは言えない。 八杉恭子の大事な麦藁帽子であり、陽平から独立して彼と二人で暮らすために彼女はデザインの勉強を始め、 遂に独立できる所までたどり着くが……。 ◆ジョニー・ヘイワード スペイン出身の黒人であり、ニューヨークのハーレムに住んでいたが、 何故か遠く離れた国である日本で何者かに殺されてしまう。 彼が日本へ訪れた理由とは? ◆ウィリー・ヘイワード ジョニーの父親。 過去に3年間日本に滞在していた過去があるが、 この事がジョニーが日本へ来たことに関連しているのだろうか? ◆ケン・シュフタン刑事 ジョニーとウィリーの住居があるニューヨーク24番街の担当刑事。 ニューヨークへ合同捜査をしに来た棟居刑事の相方となるが、 彼は過去に棟居刑事の父親を殺した米兵達の一員であり、今回の事件の元凶と言える人物。 様々な悪事を行ってきた彼には因果応報な末路が待っている。 【主題歌】 「人間の証明」 映画版でジョニーを演じたジョー山中が歌った主題歌。 歌詞の内容は西條八十作の詩『帽子』を英語に訳したものである。 母さん、あの時、向こうから若い薬売りが来ましたっけね。 紺の脚絆に手甲をした、 そして拾おうとして、随分骨を折ってくれましたっけね。 けれど、とうとう駄目だった。 なにしろ深い谷で、それに草が、 背丈ぐらい伸びていたんですもの。 母さん、ほんとにあの帽子どうなったでしょう? その時傍らに咲いていた車百合の花は、 もうとうに枯れちゃったでしょうね、そして、 秋には、灰色の霧があの丘をこめ、 あの帽子の下で毎晩きりぎりすが啼いたかも知れませんよ。 母さん、そして、きっと今頃は、今夜あたりは、 あの谷間に、静かに雪が積もっているでしょう。 昔、つやつや光った、あの伊太利麦の帽子と、 その裏に僕が書いたY・Sという頭文字を、 埋めるように、静かに、寂しく。 帽子 西條八十 追記・修正お願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] え~と、八杉恭子は原作では教育評論家だし、シュフタン刑事は棟居とは終戦直後の対面のみなのでそこらへんは分けて説明した方がいいと思います。 -- 昼太郎 (2019-03-14 03 26 50) 菱沼さんのオーダースタンプ -- 名無しさん (2019-09-08 07 42 53) 因果応報のオンパレード… -- 名無しさん (2021-09-20 14 47 07) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/saisyouhu_hankoku/pages/129.html
ここに記載されていないデータがある場合、編集して書き入れてださい。 編集わかんないとかめんどい人はページ下のコメント欄にデータ書き入れてくれると助かります。 宰相府庁付属託児所 PC所有物件 付属建築 * 宰相府庁付属託児所 名前:宰相府庁付属託児所 スケール:4 能力:C 種別:託児所 用途:託児所 HP:0 設定: 宰相府付属託児所は、宰相府に務める秘書官や職員の子供達を預けるために宰相府の省庁エリア内に新設された施設である。 この託児所は、主に私学校入学年齢以下の子供を預けることができるが、相談次第では少々年齢の高い子供も預けることができる。 子供の健康と安全を最優先とし、各種セキュリティシステムを配備し、しっかりとした専門教育を受けたケアスタッフ達が子供達の相手をしてくれる。 子供が急病の際は、ケアスタッフの処置と並行し、即座に省庁で働く親にコールが届くようになっている 上へ PC所有物件 //奥羽りんく 名前:庭のある一戸建て(奥羽家) スケール:4 能力:C 種別:自宅 用途:自宅 HP:0 奥羽一家が暮らす家。ちょっとした庭があり、家庭菜園があったり木にくくりつけられたブランコのような遊具があったりする。二階建ての4LDK。夫婦の寝室と子供部屋がある。ちなみに各部屋には猫用の潜り戸がついていて、きょうへい2は出入り自由。からくり時計や本棚なども設置されており、ほんわかゆったり過ごすことができる。 //矢上麗華 名前:光と風を感じる家 スケール:4 能力:C 種別:自宅 用途:自宅兼核シェルター HP:0 設定 スィートホーム カンパニーで建てたオリジナルハウスをベースに建て直した家 地下2階地上2階建て。地下2階はシェルター。 かつて宰相に「過剰準備傾向がある」と言わしめ、さらに家主の好きな言葉「備えあれば憂い無し」を実践した過剰気味の防犯設備とシェルターも装備。 補修やリノベーションを定期的に行っているため常に快適に過ごせるようになっている。(地下2階以外SHCさんにある見取り図から大きな変化なし) 玄関から出入りができ室内からも愛車を眺められる車2台分収容可能なゆとりのガレージや、壁には広大な自然を一望できる大きな窓、ゆったりとした広い浴室、住む人を視覚・嗅覚・感覚を通して存分に癒せるように配慮。 地下の部屋へは地上部に設けた開口部から自然光を取り込み、高効率の光伝送ダクトによって側面採光を行っています。 また電源系統を強化、最低でも70Aまで問題なく使用可能。 災害等有事の際には避難できるように地下2階にシェルターを増築。 財力に物を言わせて最高級仕様となっています。 もちろん発電機等生きるために必要な物資もシェルター内に確保済み。 //アシタスナオ個人 名前:ハウス オブ ジ アシタ スケール:4 能力:C 種別:自宅 用途:自宅(I=Dガレージ兼作業場付き) HP:0 <解説> アシタスナオが居住する、ガレージ付きの家。現在の宰相府の領地にご厄介になる上で用意してもらったもの。 もっともポピュラーなタイプの家を選んだが、あえて言及するならばガレージが少し大きい。 これは、バンタンクが入れるように、および技術開発者としてのアシタスナオが作業などを行えるようにと考えて要望したものである。 名付けについては、そういえば改名する時には家の名前も変わるのかなー?、などとぼんやり考えている。 //高原鋼一郎個人 名前:憩いの我が家 スケール:4 能力:C 種別:自宅 用途:自宅(兼奥さんの趣味の庭園) HP:0 設定 宰相府高原領にある高原家の邸宅。乾いた草地に囲まれた三階建て。 高原家が家族で住む家にはこの名前を付ける慣習があり、この家は2代目の家。 大きな木が家の中央に生えているのが特徴。 部屋割りは高原とアララが同じ部屋で、皆で囲めるテーブルがあるリビングや子供たちそれぞれの個室がある。 コンロや風呂などの生活器具は宰相府での環境に合わせてオール電化されている。 庭には自家用機の待機場(寝床ともいう)の他、アララの趣味で育てている植物の花壇や高原の趣味用のガレージがある。 //ポレポレ・キブルゥ個人 名前:店舗付き住宅 スケール:4 能力:C 種別:自宅 用途:自宅(兼万屋事務所) HP:0 設定 ポレポレが養女のレイファンと住むために立てた家。万屋は昔やっていた多目的ショップで、今は主に各地の産物の通販サイト。 2階建て。1階にLDK及び万屋の事務所と受付とトイレ。2階はポレポレ私室、レイファン私室、空き部屋、風呂トイレ等の水回り、ベランダ。 ネットがない人や一部の業務用に受付があり、パートの人達がそこと事務所で働いている。玄関は万屋と住居部分で2つ。駐車場は自動車三台分ある。 周囲の監視カメラ、それなりの防犯設備、屋上にソーラーパネルなど、家主の趣味で色々なものが配置されている。 //鷺坂祐介個人 名前:道場付き一戸建て スケール:4 能力:C 種別:自宅 用途:自宅(兼道場) HP:0 設定 養女の縁を迎えるにあたって建て替えを行い、二階建て3LDK(一階:LDKと併設道場、二階:洋室が二部屋と和室)にした自宅。 風呂トイレ別、キッチンはガスの3口コンロにした。また道場が併設している。 各部屋と道場にエアコン内臓。雷鼠と風鼠用の通路もある。 道場は剣道場であり、神々のクエスト箱が設置されている神棚と木刀、防具が置ける棚がある。 日本家屋的な感じであり、道場を含めるとちょっとした避難所にもなる。 //沢邑勝海個人 名前:めぞんツン2号館・沢邑家 スケール:4 能力:C 種別:自宅 用途:自宅 HP:0 設定:管理番長小宇宙が管理している集合住宅であるめぞんツン2号館、沢邑勝海所持の部屋。 養女であるかなみと住むことになってから、間取りを家庭用に改装した。生活する各自の部屋の他に被服と手芸が行える作業スペースがある。 改装と同時にキッチン・洗濯スペースの家事設備を使いやすくリニューアルし、リラックスできるように浴槽を大きめにして入浴機能を強化してある。 //夜上林檎個人 名前:夜上家 スケール:4 能力:C 種別:自宅 用途:自宅 HP:0 広すぎず、狭すぎず、家族が過ごすのに丁度いいサイズの一軒家。4LDK。 本好きの養女の為に壁一面の本棚がある可愛らしい個室、夫婦の寝室と各々に趣味用の作業部屋が用意されている。 //シュワ シュワ開発工廠(施設) 設定: 宰相府藩国の砂漠地帯に滑走路と共に設置されている国家施設。帝國内で多くのI=Dを開発しているシュワに対して宰相が与えた。 工廠とは一般的には生産工場としてのイメージがあるが、こちらについては技術開発的な側面が強く表れている為、宰相府により機密保持の為の厳重な情報管理と警備が行われている。 この工廠の入り口には、工廠で時を共に過ごした過去の技術者達への思いと帝國のI=D技師としての矜持を込めて「正義最後の砦」とシュワが自ら大書した看板が掲げられている。 名前:シュワの自宅 スケール:4 能力:C 種別:自宅 用途:自宅 HP:0 シュワ開発工廠の付近に設けられた自宅。個人ACEであるセーラと養女のマリアも同居している。 砂漠地帯に建設された建築物ではあるが、近隣には工廠や宰相府の施設に務める者達の為の住宅もある区域であるため、家の中では快適に過ごすための環境が整備されている。 宰相府の交渉の所長として恥ずかしくない程度には整っており、来客用の応接間がある。 住民用の共有スペースは寛ぎを重視しており常に整理されているが、シュワの自室は雑然となることが多いため、定期的にセーラやマリアに叱られては片づけを行っている。 上へ 付属建築 //ポレポレ・キブルゥ個人 名前:整備社寺(ポレポレ用) スケール:3 能力:C 種別:付属建築(自宅用) 用途:騎機の駐機場所 HP:0 設定 先日仲間になった騎機の瑞雲用のスペース。万屋の裏にあり、瑞雲の整備・メンテナンス用の機能を持つ。 瑞雲本人の希望に沿うように、見た目が日本家屋っぽい。周囲を花で囲みたかったが、西国の日照の関係で花の生育が厳しいので、日影が出来る整備寺社の外壁付近に花壇を作り、散水用のスプリンクラーをつけている。 ある時、野菜の種を花壇に植えて栽培しようとした奴が出る事件が起き、事態を丸く収める為の紆余曲折を経て、豊作祈願として花壇の横に畑を作り、そこで取れた作物をみんなで鍋料理にする風習が出来た。 名前:万屋運送 スケール:3 能力:C 種別:付属建築(自宅用) 用途:運送業、アイテム輸送サービス HP:0 設定 かつて万屋でやっていた輸送サービスを復活させたもので、荷物の集配や積み込みを行う場所。 主に万屋の商品や、万屋に持ち込まれた依頼品を指定された場所まで輸送する。 荷物持ち込み時には身分証の確認や荷物の見分などを行い、藩国をまたぐ場合は税関を通すなどで、違法品対策を行っている。 配送スタッフは、ポレポレもしくは身元が明確で信頼できる契約業者。 クリスマスやなどのかき入れ時は、作業補助で臨時のバイトを雇う。 監視カメラ、緊急時の消火設備、医療設備などが備え付けられている。 名前:万屋アイテム作成所(仮) スケール:3 能力:C 種別:付属建築(自宅用) 用途:アイテム作成、素材販売 HP:0 設定 かつてのアイテム作成サービスを復活させたもの。(仮)まで含めて当時の名前。 アイテム作成環境を整えたスペースをレンタル出来、素材の持ち込みや万屋での素材購入も可能。 3Dプリンターや各種工具などの作成ツールが揃っているが、魔法関係の作成ツールは少ない。 1日単位でレンタル可能。利用には予約と身分証の提示が必要で、予約の無い日は閉まっている。 たまにポレポレが適当なものを造って動画配信している。 監視カメラ、換気扇、消火設備、医療設備などが常備。 //高原鋼一郎個人 名前:オールドシルバー用I=Dガレージ スケール:3 能力:C 種別:付属建築(自宅用) 用途:I=Dガレージ HP:0 設定 高原家の自家用機、オールドシルバー用のガレージ。寝床とも呼ばれる。 ボディが改装などで変わった際でもわかりやすいように、このガレージはトラリスのオールドシルバーが宿った機体が寝る場所となっている。 鋼児用I=Dガレージ スケール:3 能力:C 種別:付属建築(自宅用) 用途:I=Dガレージ HP:0 解説: 次男の高原鋼児用の機体が置かれるガレージ。駐機場ともいう。 こちらは譲り受けたI=Dが主のため、機械を簡単に整備するための道具なども置かれている。 ただし、道具類は誰か大人と一緒じゃないと使ってはいけないという約束。 騎機用I=Dガレージ スケール:3 能力:C 種別:付属建築(自宅用) 用途:I=Dガレージ HP:0 解説: 日本型騎機、電光用に新たに建てられたガレージ。 二足歩行で機体が出入りしやすいようになっている他、高原家の家族が摘んだ花が飾れるスペースがある。 //鷺坂祐介個人 名前:人騎兵ガレージ スケール:3 能力:C 種別:付属建築(自宅用) 用途:人騎兵ガレージ HP:0 設定 個人機である雷嵐号を格納と簡易整備するために自宅に併設したガレージ。 改装を行った大和丘のD社より購入した整備部品を置けるスペースがあり、雷鼠と風鼠用の通路も作っている。 セキュリティ強化とカモフラージュが厳密にされており、祐介・風住・雷鼠・風鼠以外は認証なしで入ることも出来ない。 本格的な整備などは宰相府のファクトリーナイト用のガレージで受けており、こちらのガレージに置かれていることはあまりないが、個人機であるため用意をしている。 名前:整備社寺 スケール:3 能力:C 種別:付属建築(自宅用) 用途:騎機用の家 HP:0 設定 騎機:青嵐を鷺坂家に呼ぶために用意した騎機の家。鷺坂家の隣に誘致している。 自己整備ができる騎機ではあるが、ちゃんとした騎機用の整備・補給のための施設も必要であり、青嵐が居心地がよい施設として社寺となっている。 鷺坂家は神々の縁があるため、青嵐の神としての性質とも親和性が高く、お互いが暴走しないように上手くバランスが取れるように、鷺坂家一同協力をして管理をしている。 //シュワ 名前:カラオケルーム スケール:3 能力:C 種別:付属建築(自宅用) 用途:防音室 HP:0 シュワの自宅の付属施設。名前の通りカラオケを歌う為の機器や照明、防音設備を整えた部屋。マスカラやタンバリンなども置いてある。 主にシュワがストレスを発散するために大声で歌えるように設けられた。セーラやマリアが使用することもある。 基本的に各自が好きな時に使っているが、タイミングがあえば歌合戦やデュエットをすることがある。なお、飲食物は持ち込み制。 上へ * 上へ 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/anirowakojinn/pages/2969.html
「何なんだ、ここは?」 大阪の城最上階で、1人寂しくソファーに腰かける。 さっき不可解な放送が首輪から流れた瞬間、ここに来ていた。 まあ、それは別にどうでもいい。殺し合いに乗るって決意は結局変わらないんだから。 (……スタンガンが無えな。まあ、代わりに銃が貰えたから良しとするか) さっきまで持っていたデイパックの代わりに、新しいデイパックが何故か机の上に置かれていた。 それを開けたら、この銃が入っていたという訳だ。 「ま、スタンガンより強ければ何でもいいさ」 いまさら銃が支給された所でうろたえる必要もない。 第一、あの最期に聞いた放送で奴は言っていた。 ――そこでも殺し合いやってるしな…。 つまり、ここもさっきと大して変わらない状況だと言うことだ。 「……ところで、さっきから隠れてこっちを覗いているのは誰だ?」 「あ、バレてたのか……」 扉を開けて、男が入ってくる。 「まあ、そっちに座れよ」 「それじゃあ、遠慮無く」 その男は、遠慮がちに自分の正面に腰かけた。 すかさず、全身をチラ見して武装していないか調べる。 ……特に目だった武装はしていない。この分なら、攻撃しても反撃される可能性は低いだろう。 「自己紹介は……別にいいだろ?ここでお別れなんだし」 「え?」 あっけに取られている男の眉間に、いきなり弾をブチ込む。 あまりに突然のこと過ぎたようで、相手は悲鳴を上げる暇も無く死んでいった。 眉間に開いた風穴から、とめどなく血が溢れて床とソファを濡らす。 「まったく、赤の他人だってのに、何でこうも乗せられちゃうのかね」 まあ、死んでしまった今じゃ、本人に聞くこともできないが。 そうしている内にも、部屋に血の臭いが充満して行く。こんなところに長居は無用だ。 「とっとと次のヤツ見つけるか」 【一日目・深夜/A-1:大阪の城最上階】 【ガイエル・アゼリン@途中参加者】 [状態]:健康 [装備]:FN ファイブセブン(9/10) [所持品]:支給品一式、予備マガジン×3 [思考・行動] 基本:とりあえず、優勝を目指す 1:次の獲物でも探しに行くか ※アノーマリー探知機の存在に気づいていません。また、ルールを確認していません お守りを貰った人@途中参加者 死亡】 「……」 ガイエルが部屋を飛び出して行ったのを確認して、もう1つの机の下から這い出てくる。 自分も、気がついたらこの部屋にいた。 状況の整理をしようとした時に、誰かが歩いてくるのを感じ取り、咄嗟に机の下に隠れたのだった。 (……あいつ、こいつのデイパックを持って行かなかったのか) 男の遺体の傍らに、血が付いたデイパックが放置されている。 気づかなかったのか、それとも興味が無かったのか。 (この人には悪いが……貰って行くぞ) できるだけ自分に血が付かないように気を付けてデイパックを開ける。 中には、自分に支給された物と変わらない、所謂「基本支給品」とやらが入っている。 しかし、そんな物はどうでも良い。目的は、この中にあるであろうランダム支給品だ。 そう思って、取り出したのは……普通に店に売っているようなパンだ。 しかし、どう考えても普通の物とは違う点が1つある。 それは……異常なほど堅い、と言う点だ。 「パンにしては堅い、いや堅すぎる」 友人が、前に自分にくれた日本のおみやげ、「堅パン」を思い出す。 あいつが言うには、『日本のフクオカで買った』と言っていたが……。 これも、あの堅パンの一種なのだろうか?試しに、ちょっとかじりついてみる。 ガチッ……とパンを噛んだとは思えない音を立てる。こんなに堅いのでは、食べられそうに無い。 仕方無く、妙に堅いパンを自分のデイパックに仕舞い、再度男のデイパックを調べる。 (……これ以外は特に無いようだな) 自分にも支給されていたPDA等以外はめぼしいものも見当たらなかった。 別に同じ物を2つ持っていても、あまり意味は無い。デイパックごとここに置いて行く事にした。 ついでに、撃たれた男もソファの上に寝かせて、目を閉じさせてやる。 見ず知らずの相手だが、放置しては悪い……そう思ったからだ。 時間があるなら、ここを出て埋葬する事も出来るが、生憎自分には時間が無い。 「……さっきの奴……野放しにはして置けない」 【アンドレー・アヴェルチェフ@途中参加者】 [状態]:健康 [装備]:なし [所持品]:支給品一式、不明支給品×2(確認済み)、"bread"@S.T.A.L.K.E.R. [思考・行動] 基本:ゲームに乗るつもりはない 1:さっきの奴を追跡し、できれば無力化したい ※アノーマリー探知機の存在に気づいていません。また、ルールを確認していません ※大阪の城最上階にお守りを貰った人の遺体とデイパック(ランダム支給品なし)が置かれています ≪支給品紹介≫ 【"bread"@S.T.A.L.K.E.R.】 お守りを貰った人に支給。 ゲーム内で3つしか確認されていない謎のパン。 パンの癖に食べられない。超堅いからか、それとも食品サンプルなのか。
https://w.atwiki.jp/alliance2000/pages/313.html
ドロップ・ルインが初めて彼女を知ったのはその夜だった。 我がガリア王国は大陸の北部を奪うべく攻撃を仕掛けるも、見るも無残に返り討ちにあっていた。俺は我が身かわいさで命からがら逃げだすも支給されたアームヘッド、ヨツアシをダメにしてしまったために荒野に放り出され、とりあえずは、と野宿の準備をしていた。 明日以降、隊長の待つサンパトリシアへ向かって歩き出さねばならない。とはいえ積んでおいた食料は少なくない。なんとかなるだろう。 その時に彼女と出会った。荷物を奪われてしまったのでともに野宿をさせてくれないか、と頼まれたのだ。快活でいて愛らしく、きっと皆に愛されるだろうと思った。名前をエクレーン・ラヴというらしい。 食材にもカネにもサンパトリシアへ向かうだけなら余裕がある以上、断る理由もなかったのでふたりで夜を明かすべく準備を進め、食事をとった。彼女の料理は非常に小慣れていて旨かった。 俺が男であるからには彼女と同じテントで眠るわけにもいかないので、テントは譲り、少しばかり距離を取って眠った。 翌日のことを考えると不安もあったが、しかし穏やかな眠りにつけた。旨いメシのおかげか。 だが、朝を迎える前に起こされる。 小さな騒音で目を覚ますと、荷物を取られていたはずの女がなぜか荷物を持ってその場を去ろうとしていた。 女は背中で驚きを表現すると一目散に逃げ出した。 つまり彼女はどうしようもない女だった。 ――当然彼女を追った。 思いのほか速い。速いが、しかし一応軍に従事する者、体は普段から鍛えてあったし、逃げ切ることを許しはしなかった。 十分に距離を詰め、彼女が肩にかけた自分の荷物を掴む。勢いよく倒れこむ女。ここに勝負は決した。 「自分の荷物を取られたら見ず知らずの男の荷物で補っていいのか?」俺の前で正座した女はばつが悪そうにしている。 「……ダメです」目を合わせまいと、端を見る女。 「俺もそう思うんだが」睨みつける俺。逃げ出すことを考えているようには見えない。だが身を守るために過度な謝罪はなく、いや、それ以前に一度でも謝られただろうか。 さっきまでの愛想のいい女の子ではない彼女に、怒るより前に興味がわいた。 「なんで盗ったんだ、荷物。サンパトリシアを目指すならなにもここで盗ることはないだろう」ガリア王国の主要都市サンパトリシア、二人の目的地は共通してそこのはずだった。 だとすると、今ここで俺の荷物を盗ってもその後の道のりは長い。一人ではきつくなかろうか。聞いた後に思ったのだが、それ自体が嘘か? 「食べ物やお金がほしかったわけじゃないので」しかし彼女の答えは違っていた。切羽詰っている気分の声で、嘘ではないように思えた。 しかしだとするとなんだろう、彼女の言葉を鵜呑みにしてはこの状況が分からない。やっぱり嘘をつかれている、と、そう考えれば筋は通るが、しかし。 「じゃあ、なんだ」女は黙る。 思うところがあるが、上手くつなげられない。 長い沈黙。仕方がない。 「わかった。じゃあメシもカネも盗らないでくれるんだな」 「それは……はい」 「じゃあいい。許す。約束通り、今後もメシを作ってくれるならサンパトリシアまで送り届ける」 提案。 そして沈黙。 「え?」意味が分からないという顔をしている。 「なんだ、ごろつきにレイプでもされたいのか」今は人なんて見当たらないが、今後はわからない。 「……あ、え」動揺しつつ、俺の考えを理解した様子でエクレーンは頭を下げた。 実際のところ、軍服に非常用の食料とわずかばかりの金は隠してあった。だから別にまた荷物を盗まれそうになっても、あるいは今度は本当に盗まれてしまっても、まあ生きて街までたどり着くことはできようと思っていた。それなら、荷物の一つも持たない女を木のほかに何もないような場所に置いていく罪悪感よりはいい。 それに、おとなしくメシを作ってくれるなら素直にうれしい。 そう思っての提案だった。 また少し安堵を漏らし、穏やかな顔になるその娘を、どうしてただの盗人と断じられようか。俺は軍人より聖職者の方が向いているのかもしれない。 「それで、できれば今度こそ素直に答えてほしい。なんで、というか、何を盗ろうと」 「それは、その、アームヘッドです。」なるほど。そりゃ離れない方がいい。今となってはデカいだけの時代に取り残された哀れなアームヘッドだが。まあそれでも金にはなるか。 「売るためとかではなくって、ただ、壊したいものが」俺の考えていることは読まれていた。何を壊すのかはわからないが、何かを壊すことが目的ならヨツアシは悪くない。破壊力だけは時代に取り残されていない。 と、そんなことを考えていると――。 辺りの木々が揺れ始める。ざあざあと音を立てて、この場の異変を伝えようとしている。焚いておいた火は消え、辺りが暗くなる。なる、はずなのだが実際はそうはならず、二人の元に青白い光が降った。 病じみた光の元は上。それを見る。 生者すら連れてゆく天使の如き苛烈。 夜に溶ける蒼白。 死を孕む姫。 自らの不幸を嘆くようにゆらゆら、ゆらゆらと、しかし確実にこちらを見ていた。
https://w.atwiki.jp/storyteller/pages/1952.html
探偵神宮寺三郎 白い影の少女 part69-288~291、294~303 288 ゲーム好き名無しさん 2016/06/21(火) 20 07 09.84 ID X0DBC6VL0 シリーズには入っていたもののWIKIに詳細がないので探偵神宮寺三郎 -白い影の少女-を書こうと思います 時間軸とかちょっと間違ってるかもしれないです 289 探偵神宮寺三郎 白い影の少女 2016/06/21(火) 20 07 52.82 ID X0DBC6VL0 東京・新宿に事務所を構える神宮寺三郎に、ある日、大学時代の友人の訃報が届く。 舞台はその友人・大河原哲司の葬儀に出席したところから始まる。 3月11日 告別式が滞りなく終わった直後、神宮寺は参加者の一人の女性を『見覚えがあるような』と感じる。 しかしそれが誰なのかは結局思い出せなかった。 その後、哲司の母親『静江』に呼び止められ応接間に通される。 その意図は読めなかったが、神宮寺と助手の洋子は『昔のことでも話をしたいのだろう』と考える。 応接間を出た静江を待つものの、部屋の外から声がしたため廊下に出ると、 そこには涙にくれる哲司の妻の礼子と哲司の父、哲三がおり、自己紹介がてら軽く会話を交わす。 応接間に戻ると静江も部屋に戻り、彼女から哲司の話を聞かされるが 神宮寺はそれを訝しく思う。まるで本題に入るのをためらうかのような話の振り方だったため、 彼は自分から『探偵の俺に依頼があるのでは?』と切り出す。助手の洋子もこのことには気づかなかったようだ。 驚いた静江は、それを認めようやく依頼の話を始める。 神宮寺への依頼は、『哲司の大学時代の恋人であった佐藤亜希に、哲司の遺品を渡して欲しい』というものだった。 礼子という妻がいるのに亜希に遺品を返す理由を直接静江から聞きはしなかったが、 神宮寺たちは『恐らく親である静江と哲三が別れさせ、礼子と無理矢理結婚させたのだろう』と推測した。 神宮寺はその依頼を受けることにし、とりあえず大学時代の亜希の住所を静江から聞く。 屋敷を出る前に哲司の妻礼子が現れ、連絡役として屋敷に務めるメイドの池内春菜を事務所に、と勧められ、 依頼者である静江がそれを了承したため、急遽春菜が事務所に来ることに。 とりあえず事務所に戻った神宮寺は、自分の事務所に大学時代のものがないかと考え 部屋を探し、佐藤亜希の写真を見つけ出す。 これで調査が出来る、と思ったところで事務所に突然、屋敷にいたときとはまるで雰囲気が違う池内春菜が現れる。 どうやらただの連絡役ではなく助手として調査に参加するつもりでいるようである。 正直迷惑である、と考える神宮寺に、さらなる来客が現れる。 来客は知り合いの熊野警部だった。 ベテランの刑事である彼とは今までにいくつもの事件で協力し合ったこともあり深い親交があった。 その熊野警部(熊さん)は神宮寺に曰くありげな話を始める。 それは近頃新宿界隈に現れる、という幽霊の『ゆうちゃん』の話だった。 夜中徘徊する白い服を着た少女の幽霊であり、それを見たものは不幸になる、死ぬ、または逆に幸せになるなど 様々な噂が流れているらしい。 熊野警部はどうやらこの幽霊の話を怖がっているようで、わざわざ神宮寺に調査を依頼しにきたようだ。 『時間があいたときに』と答えた神宮寺に真剣なまなざしで頼み込んだ熊野は事務所から帰っていったが 時間をおかずに再び事務所に血相を変えて走りこんでくる。 『…おったんじゃ!今ワシは見てしもうた!ど、ど、どうする!?ワシは死ぬのか!?』 半ばあきれている神宮寺とパートナー(春菜か洋子かを任意で選ぶ)は 熊野が幽霊を見たというガード下付近を捜すも見つけ出すことは出来なかった。 しかし、熊野が見たものが何だったのかを今決め付けることは不可能であろう、と神宮時は結論づける。 290 探偵神宮寺三郎 白い影の少女 2016/06/21(火) 20 08 42.72 ID X0DBC6VL0 3月12日 翌朝、神宮寺は早速パートナーを連れて、静江から聞いた亜希が大学時代に住んでいたアパートを当たってみる。 しかしドアの表札からして違う人間が住んでおり、すでに引っ越した後だということが分かった。 とりあえず近所のおばさんから聞き込み、このアパートからどこに引っ越したのかを聞き出すことに成功する。 しかし、そのアパートももはや引っ越したあとであり、こちらで聞き込んでもたいした話は聞けず 調査は早々に行き詰ってしまったのだった。 となれば、残る手がかりは一つしかない。大河原家で他に手がかりがないか探すしかないだろう。 神宮寺は応接間で静江に会い、調査が行き詰ったため、さらなる手がかりのために哲司の部屋を捜索させてほしいと頼む。 静江はそれを承知し、哲司の部屋からは大学時代のアルバムが見つかった。 その中の写真に、葬儀のときに見かけた女性を見つけた神宮寺は、彼女が亜希と仲が良かったことを思い出す。 名前は『木下智美』。彼女に会えば亜希の居場所が分かるかもしれない。 神宮寺は告別式の参加者の記帳簿から智美の住所を割り出すと(結婚して苗字が変わっていた) 早速電話をかける。どうやら三十分で事務所にこられるらしい。二人は事務所に直帰した。 事務所に戻った直後、約束どおり智美がやって来た。どうやらギリギリ間に合ったようだ。 智美は最初神宮寺のことを覚えておらず、事情を話してもまるで信用してくれなかったが 最終的には説得に応じ、亜希の勤め先が新宿駅西口近辺にある託児所であることを教えてくれたのだった。 早速託児所を尋ねてみるも、どうやら夜間のみの営業であるようで閉まっていた。 仕方がないので各所で時間を潰して夜に託児所を訪れると、佐藤亜希は確かにそこにいた。 身分を明かし、そして事情を話した神宮寺は静江から預かった哲司の遺品を渡そうとするが 亜希は『その資格は自分にはない』とそれを断ってしまう。神宮寺は『貴女以外に資格がある人物はいないだろう』と言うが 彼女の意思の固さを覆すことは出来ず、連絡先を教えて引き返すことにする。 半ば依頼を果たせている形となった亜希の件を後回しにし、夜の間に、新宿に現れる幽霊『ゆうちゃん』の調査をすることにする。 夜の新宿中央公園で、『新西小近くで出る、という噂を聞いた』という話を聞いた神宮寺は 『新西小=新宿西小学校』と判断し、学校へ向かう。 授業も終了し灯りもない学校の周辺を探ると、校庭に入れそうな場所を発見し入り込む。 パートナーと話をしつつ周囲を探していると、神宮寺の視界に人影が映りこんだ。走り出す神宮寺、そしてその『影』。 追いついた神宮寺は、それが幽霊ではなく少年であることを知り、この少年に話を聞こうとする。 相当に意固地なこの少年をなんとか説き伏せ『藤村貴之』という名前、そしてこの場所にいた理由が神宮寺と同じく 『ゆうちゃん』探しだったことを聞き出す。その最中、本物の『ゆうちゃん』が姿を現すものの、追う暇もなく姿を消してしまった。 驚愕している貴之を無理矢理家まで送り届け、この日の調査は終了した。 291 探偵神宮寺三郎 白い影の少女 2016/06/21(火) 20 09 20.76 ID X0DBC6VL0 3月13日 この日もまずは大河原家への報告で始まる。とりあえずは亜希を見つけ出すことには成功したものの 遺品を受け取ってはくれなかったことを説明する。同時にその理由に心当たりがないかを聞こうとするが 静江は知らない、と答えた。 (パートナーが洋子の場合、亜希が妊娠していた可能性を推理し、春菜の場合は彼女が静江と哲三の口論を聞いたことを話す) 託児所に行くと、まだ昼であるためやはり閉まっている。 帰ろうか、と思っていたところ託児所の関係者が現れたため話を聞くことにする。 事情と身分を明かしたもののまだ疑いがあったようで、自分が亜希の知人であることを証明しながら彼女に話を聞くことになる。 その最中、神宮寺はこの女性が『自分の質問に対して質問で返すことが多い』ことに気づき、それを問い返すと 『子供たちを相手にするときの癖だ』と笑った。どうやら亜希は子供に対して何らかの『償い』のつもりで託児所にいるらしい。 再び大河原家で心当たりを聞こうとするものの、静江はそれを話そうとしなかった。 神宮寺は今になって静江が亜希の行方を求めた理由を、哲司と亜希の間に生まれた子供と推察する。 哲司と妻礼子の間には子供がおらず、大河原家には跡取りがいなくなってしまったのだ。 託児所が開くまでの時間、再び『ゆうちゃん』の調査を開始する。 新宿界隈で話を聞くと、どうやら新宿西小学校、中央公園、西新宿8丁目あたりで頻繁に目撃されていると纏められる。 夜になり託児所を訪れると、血相を変えた亜希が『どうしよう・・・どこに行ったの!?』と慌てふためいていた。 どうやら託児所の子供が失踪してしまったようだ。彼女をなんとか落ち着かせ、いなくなった名前の服装や名前を聞き出すと 神宮寺たちは近辺の調査を開始する(この際に淀橋署で熊野に協力を求められる)。 成果が上がらず、幾分か落ち着いたであろう亜希に手がかりを求めるために託児所に戻る。 どうやらいなくなった子供、長瀬拓朗の母親は少々いい加減なところがありまたギャンブルが好きなようだった。 神宮寺は『チャンスマン』という店の名前からパチンコ店だと推理し、店の中で子供とその母親を発見する。 どうやら追加料金が発生する時間ギリギリに子供を引き取りに来て、誰にも言わずに引き取り そのままこのパチンコ店に来てしまったらしい。母親は急いで託児所に戻ると、亜希に難度も頭を下げて帰っていった。 拓朗が無事だったことに安堵するその様からも、亜希にはどうやら子供に対する特別な思い入れがあるらしい、と神宮寺は思った。 この日も遺品を渡すことは出来ず、諦めることにする。 夜の間に『ゆうちゃん』の調査をすることにし、神宮寺たちは中央公園で手がかりを探すことにする。 公園内で役所の福祉課職員である荒川と会話し、彼が『ゆうちゃん』を見たことがあることを知る。 どうやら荒川は『ゆうちゃん』を『幽霊』だと思い込んでいるようだが、 彼が見た『ゆうちゃん』は公園のホームレスたちと話をしていたらしい。 神宮寺は『ゆうちゃん』は幽霊ではなく生きた人間である、という可能性を指摘する。 以前『ゆうちゃん』を見かけたことのある新宿西小学校を訪れると、前にも見かけた貴之が 少年と少女を連れていた。どうやらまた『ゆうちゃん』を探そうとしているらしい。 少年は杉野知也、少女は宮内美鈴。どうやら貴之の同級生だろう。 頑なに神宮寺を信用しない彼らと話をしていると、再び『ゆうちゃん』が姿を現した。駆け出す少年たち。神宮寺もあとを追う。 神宮寺たちは先回りして挟み撃ちを狙うも、その先いたのは貴之たちだった。つまり『ゆうちゃん』は姿を消してしまったのだ。 愕然とする一同の中、貴之が『道で何かを拾った』と話し出す。しかし神宮寺には意地でも見せるつもりはないらしい。 諦めた神宮寺は『それをなくさないように』と忠告した後、『ゆうちゃん』がいなくなった付近の捜索を始める。 捜索の末、子供ならなんとか通り抜けられそうな抜け道を発見する。おそらく『ゆうちゃん』はここからどこかへ逃げたのだろう。 …そう考える神宮寺の背後に、再び『ゆうちゃん』が姿を現した。彼が追いかける暇もなく、『ゆうちゃん』は姿を再び消してしまった。 一旦消えた『ゆうちゃん』が何故現れたのか。神宮寺はそれが貴之が落としたものに関係しているのではないか、と考えた。 294 探偵神宮寺三郎 白い影の少女 2016/06/22(水) 04 02 30.61 ID jR1+lM1e0 3月14日 目覚めた神宮寺に電話がかかってくる。電話は亜希からだった。 どうやら大河原家に行きたいので神宮寺に付き添ってほしい、ということだった。 恐らくは元恋人であった哲司をお参りしたいのであろう。 時間通りに亜希は待っていた。大河原家に入る前、哲司との思い出話をしてくれる。 どうやら神宮寺のことも多少は思い出してくれたようだ。おそろいの懐中時計をもらったことも話してくれた。 共に大河原家の応接間に通され話を聞くと 大学時代に自分たちを別れさせたときどは違う静江の穏やかな態度に亜希は心底驚いたようだった。 神宮寺も漸くここで、本来の依頼であった『遺品』を亜希に渡すことが出来た。 しかし、静江も哲三も唐突に亜希の子供の話をし始める。 『あの時の子供はどうなったのですか、わたしたちには…大河原家にはあの子が必要なんです』。 言葉を返せない亜希に、神宮寺は話に割って入る。 『お言葉ですが、あなたたちは以前から何も変わっていない。大学時代に亜希と哲司を無理矢理引き離し、 そして今再び亜希と子供を引き離そうとしている』と。 いたたまれなくなった亜希は『子供はいません』と呟くと部屋から飛び出していった。 彼女の子供はどうなったのだろうか…亜希本人が話してくれない以上、今それを判断することはできないだろう。 そして今なら遺品が何なのかも分かる。恐らくは哲司が持っていたという懐中時計であろう。 屋敷の外で泣いていた亜希を、神宮寺は慰めようとするが、彼女は気丈にも『自分で帰れる』とその場を去った。 再び応接間。哲三・静江夫婦は神宮寺の言葉に心底反省させられたようだったが それでも亜希の子供を諦めきれていないようだった。 『亜希に遺品を渡すことで依頼は完了しました』と告げる神宮寺に、静江は『亜希さんの子供を捜してください』と改めて依頼する。 これ以上亜希を傷つけるような真似はしたくない、という想いもあったもののそれを受ける神宮寺。 依頼を受けたとはいえ、今の亜希に話を聞くのは酷だろう。そう考えた神宮寺は『ゆうちゃん』の調査に入ることにする。 対象は以前実際に『ゆうちゃん』を目撃した小学校だ。貴之が拾ったものが何かも気になるため、神宮寺たちは新西小を訪れる。 …と、ちょうど貴之たちと出くわした。神宮寺は貴之たちに協力を要請するものの、貴之はそれを拒む。 仕方なく、神宮寺たちは奔放に歩き回る貴之たちの後をついて回ることにする。 夕暮れどきに差し掛かったころに淀橋署で貴之たちを捉まえるものの、熊野に気をとられた瞬間に逃げられてしまう。 となれば、『ゆうちゃん』が現れた場所でこの場所から近く、貴之たちが以前に訪れていた場所だろう、と推測した神宮寺たちは 中央公園に足を運ぶことになる。 新宿中央公園では、思ったとおり貴之たちが夜の中で『ゆうちゃん』を探していた。 しかし知也はどこか不安な表情を見せる。その原因はどうやら幽霊ではなく、この公園に寝泊りするホームレスたちのようだ。 そんな中、そのホームレスの一人である男が話に割って入ってくる。 『子供がこんな時間にうろついてるんじゃねぇ、早く帰った帰った』 その男を貴之は口汚く罵る。ホームレスは悪態をつきながら去っていった。 ホームレスに対しての悪口雑言をやめようとしない貴之を、洋子(春菜)が説教する。 『子供であることをいいことに都合の悪いことは全て大人のせいにし、自分は何をやってもいいことにする その姿勢は貴之が嫌う卑怯な大人そのものではないか(説教の内容はパートナーによって異なる)』と。 説教が効いたのか、貴之たちは知也、美鈴を連れて中央公園を去っていった。 亜希は落ち着いただろうか。ちょうど夜になったので託児所を訪れると、彼女は仕事を休んでいた。 どうやら昼間のことが相当堪えたのであろう。神宮寺は亜希の身を案じる。託児所の林から『明日は朝から出勤する』と聞いたため 朝改めて訪れることにする。 295 探偵神宮寺三郎 白い影の少女 2016/06/22(水) 04 06 22.37 ID jR1+lM1e0 3月15日 予定通りに託児所を訪れると、亜希はすでに出勤していた。 彼女を慮った神宮寺が声をかけると、亜希は笑顔を見せたものの、泣きはらした跡を化粧で隠しているのが分かった。 そんな中、思わぬ声が亜希にかけられた。 『亜希先生!』 …藤村貴之だった。どうやら彼はこの託児所に預けられていたことがあるようで、亜希には頭が上がらないようだった。 『この時間になんでこんなところにいるの?学校はどうしたの?』 心配する亜希に、貴之は『学校は今日は休みなんだよ』と苦し紛れの嘘をつく。神宮寺はため息をつきながらそれを助けてやった。 貴之は、どうやら例の『幽霊の落し物』を亜希に見せて、これが何なのか聞くつもりだったらしい。 亜希に諭され、貴之は『それ』を神宮寺にもしぶしぶながら見せてくれた。 神宮寺も、そして亜希も驚愕して声も出せなくなった。いや、恐らくは神宮寺とは比べ物にならないほど亜希は驚いたに違いないだろう。 貴之が見せてくれたのは、懐中時計だった。…そう、哲司と亜希、おそろいで持っていたものの片割れ。 つい先日神宮寺が亜希に渡したものと同じものだった。 『神宮寺さんと話がある』。亜希に諭され、貴之はその場を去った。自分には踏み込めない話だということを子供心に理解したのだろう。 亜希は、6年前の過去のことを話し始めた。 6年前、亜希は妊娠していた。それを知った哲三と静江は『身分が違う』と結婚を猛反対し、強制的に二人を別れさせた。 静江はその際に『中絶するための費用だ』と封筒に現金を入れて亜希に渡すまでしたらしい。 とはいえ心から愛する哲司の子供を亜希は諦めきれずに出産することになる。 しかし、『この子供を支えながら自分ひとりで生きていけるだろうか』と不安を拭い去れなかった亜希は 新宿駅のロッカーに子供を捨てて立ち去ってしまったのだった。…あの懐中時計とともに。 亜希はすぐに思い直してロッカーまで引き返したものの、そのときにはすでに子供の姿はなかった。 『これは天罰だ。あの子を大事にしなかった天罰に違いない。自分は一生その罪を償って生きていくんだ』 亜希はそう思って今まで生きてきたのだという。 …ここまで話を聞けばもう間違いないだろう。あの懐中時計を持っていた『ゆうちゃん』こそが亜希と哲司の娘なのだ。 『お願いします、私の子供を見つけてください』。そう懇願する亜希に、神宮寺は『任せろ』と言葉を返した。 296 探偵神宮寺三郎 白い影の少女 2016/06/22(水) 04 12 02.95 ID jR1+lM1e0 (3月15日続き) 大河原家への定例報告に向かう神宮寺。『子供を捜して』という依頼を静江からも受けていたものの 今ここで亜希から聞いた話を全て話すわけにはいかない。神宮寺は『進展がない』という嘘の報告をすることになる。 一旦事務所に戻り、これまでのことを整理することにする。 ひとまずは『ゆうちゃん』のことを調べなければならない。亜希は6年前に生まれたばかりの子供を『ロッカーに捨てた』と言っていた。 それならば、当時それが警察に通報されていたかもしれない。神宮寺はそう考え、その調査を熊野に依頼することにする。 電話をかけると、どうやら熊野のほうも神宮寺に話があるようで、夜に事務所を訪ねる、と言った。 夜になると予定通り熊野が事務所を訪ねてきた。 ことがことだけに事情は話せないが、 6年前に新宿駅のロッカーから赤子が発見された、という通報がなかったか調査してほしいと熊野に依頼した。 熊野のほうの話は、『近頃中央公園のホームレスたちが何かにおびえているような様を見せている』という噂のことだった。 調査のこともあって中央公園は何回も訪れたが、神宮寺には覚えのない話だ。しかし神宮寺はその調査も合わせて行うことにする。 熊野が帰ったあと、神宮寺たちは『ゆうちゃん』と『噂』のことを調べるべく中央公園を訪れることにする。 ホームレスたちからは『怪しい男がホームレスを狙っている』という話を聞くことが出来た。恐らく浮き足立っているのはそのせいだろう。 どちらのことも手がかりがないまま公園内を歩いていると、草むらからうめき声のような声が聞こえた。 駆けつけると、そこには苦しがる女性の姿があった。これまでの調査中にこの公園で何度か話を聞いたホームレスのおばさんだった。 心配した神宮寺たちが救急車を呼ぼうとすると、女性はそれを制止して空元気を見せる。 女性の様子を見るのもかねて、神宮寺は『この近辺で目撃されている怪しい男』の話を聞いてみる。 女性自身は男を目撃したことはなかったようだが、仲間のホームレスが襲われたことがあるらしい。 どうやら男は一人で公園内を歩き、ホームレスを脅して歩いているようだ。何かを探しているのだろうか。 そこまで聞くと女性は『まさかあんたじゃないだろうね』と勘繰ってきたが、神宮寺は『ここ最近は二人で調査している』と難を逃れた。 (3月15日よる時点で貴之たちが『ゆうちゃん』に出会う話が挿入される。 話の展開(出会い方)はこの時点でのパートナー(洋子か春菜か)によって異なるものの 今後の話には影響しない) 297 探偵神宮寺三郎 白い影の少女 2016/06/22(水) 04 19 22.17 ID jR1+lM1e0 3月16日 次の日、早速熊野が電話で先日の件を報告してくれた。 どうやら6年前にロッカーから赤子が発見された、という報告はなかったようだ。『もっと詳しく調べるか?』と聞かれたものの 神宮寺は『場所も日時もはっきりしている』とそれを断るが、ふと思いついて『ロッカー荒らし』がいなかったかどうか調べてくれ、と話す。 ロッカー荒らしとは、駅などのコインロッカーをピッキングなどでこじ開け、預けられた荷物を頂くという犯罪のことだった。 ひょっとしたらロッカー荒らしが『仕事』をした際に赤子を見つけて連れ去ったのかもしれない、と神宮寺は考えたのである。 熊野からはすぐに『中西という男が6年ほど前にロッカー荒らしをやっていた』ということを調べ、 当時は中央公園でホームレスだったことも教えてくれた。どうやら逮捕されて服役したようだ。 この中西のことを調べるべく、神宮寺はホームレスのリーダー格である『前田』に話を聞くことにし、新宿駅西口を訪れる。 前田は中西のことを知っていた。長い髪に赤い帽子。それが中西の特徴だという。神宮寺には見覚えがあるように思えた。 どうやらすでに刑期を終えて出所し、中央公園で再びホームレス生活に戻ったようだ。 中央公園で、中西はすぐに見つかった。長い髪に赤い帽子。それは以前、貴之に暴言を吐かれたホームレスだった。 中西に過去のことを尋ねようとするも、彼からの返答はなかった。神宮寺は彼に話を聞くのを今は諦めることにする。 神宮寺を心配して前田が駆けつけてくれた。彼が言うには『自分の過去の犯罪のことを嬉々として話す者はいません』とのこと。 彼からの直接の情報はなかったが、中西のことをよく知る『安田徳子』という女性のことを教えてくれた。 怪しい男が現れるという夜にはまだ時間があるため、神宮寺は熊野に一連の『ゆうちゃん』について報告することにする。 『ゆうちゃん』は生きた人間であること、自分の知り合いの女性(亜希)が捨てた娘であること…。 そして『怪しい男』について今分かっていることも話しておくことにする。どうやら何かを探してホームレスを脅しつけているらしい。 大河原家では再び虚偽報告をすることになるが、静江は何かを訝しく思っているようだった。 廊下では哲三に遭遇するが、何か慌てている様子で出かけていった。先日もそんな光景があった覚えがある。 ここのところ哲三の行動が怪しく思えたが、今はそれをどうしようというものでもなかった。 屋敷の前で大河原礼子と会い、言葉を交わす。途中礼子に電話がかかってきて、話はそこで中断された。 足早に去っていった彼女が誰かの名刺を落としていった。『北条隼人』と書かれている。 西新宿8丁目で貴之と知也に出くわした。今日は美鈴がいないらしい。 いつも協力的ではない彼らだが、今日はいつもよりさらに神宮寺を警戒しているように思える。 貴之がしきりに知也の口止めをしており、話を聞き出せそうもなかった。どうやら何か隠し事をしているようだ。 アルタ前では今度は美鈴に出会った。彼女もまた先ほどの二人と同じように共通の秘密を持っているらしい。 『色々とすることがある』というようなことを言いつつ去っていった。 298 探偵神宮寺三郎 白い影の少女 2016/06/22(水) 04 26 15.23 ID jR1+lM1e0 (3月16日続き) 前田に聞いた『安田徳子』という女性に話を聞くため、神宮寺たちは中央公園を訪れる。 公園を一周したあとなんとか安田徳子(通称とくちゃん)を見つけ出すが、彼女は先日苦しんでいたところを助けた女性だった。 神宮寺は徳子と話をするうち、彼女が『質問に対して質問で返す』ことが多いことに気づく。それを指摘された徳子は 『癖だ』と笑うものの、神宮寺は以前話したことがある女性が同じことを言っていたのを思い出した。託児所の林だ。 つまり、癖とは『子供』に関わることであろう。しかし徳子は子供については話をしてくれそうになかった。 仕方なく、引き続いて『怪しい男』の調査に入ることにする。 公園内を歩いてホームレスたちに話を聞くうち、怪しい男の存在は確かなものになっていく。 どうやら怪我をさせられたものもいるらしく、その怪我をしたホームレスからも話を聞くことができた。 しかし神宮寺が知っている以上の情報を聞き出せそうもなかった。 さらに公園内を歩くと、以前にも話をしたことがある福祉課の荒川に声をかけられた。 どうやら彼も『怪しい男』の報告を聞いているようで、その調査に乗り出しているらしい。 ところが、彼の話によると『怪しい男』は『二人目撃されている』というのである。 一人はサングラスをかけた屈強な男、もう一人は恰幅のいい熟年の男性、というのだ。 ここまできて意外な情報を得た神宮寺は、荒川に別れを告げてさらなる調査に入ることにする。 改めて徳子に話を聞きたい神宮寺たちは、公園入り口で中西に出会った。 彼女と親しいらしい中西なら徳子の居場所を知っているかもしれない、と思った神宮寺は 『借りたライターを返したい』と苦し紛れの嘘をついて情報を求めた。 どうやら西新宿8丁目に彼女は住んでいるらしい。家があるわけではなく、空き家に住み着いているようだ。 徳子の家を8丁目で探してみるものの、さすがにどの家なのか探し当てることは出来ず、 彼女がいそうな場所は、ということで再び中央公園に舞い戻ることになる。 今度こそ徳子に出会うことが出来た。しかし、『ゆうちゃん』のことはすぐに話してくれそうもない。 そういえば、怪しい男は二人とも『子供』のことをホームレスに尋ねていた。それを交えて話せば協力してくれるかもしれない。 神宮寺は話を切り出す。 徳子の話から、やはり怪しい男は二人いることは確からしい。というのも、怪しい男を見かけたホームレスが 二人とも違うことを言って揉めていたからだった。二人の言い分は 『サングラスの男だ』『いや太った老人だ』というのである。 しかし、そのとき突然徳子が胸を抑えて苦しみだした。以前見た光景だったが、今回は一、二を争うような状況だった。 『誰か救急車を呼んでくれ!』 神宮寺が叫ぶも、周りのホームレスたちは何もせず見守るばかりだった。そこに前田が駆けつける。 『どうして誰も彼女を助けないんだ』 神宮寺の問いに前田は 『我々ホームレスは収入もなく健康保険にも入っていない。高額な治療費を払うことが出来ない。 こういう状況になっても治療を受けることも出来ない』と話す。 神宮寺は徳子の身柄を請負うことにして病院へ運ぶことにした。礼を述べつつそれを手伝うホームレス達。 299 探偵神宮寺三郎 白い影の少女 2016/06/22(水) 04 33 27.14 ID jR1+lM1e0 3月17日 病室のベッドで、徳子は目覚めた。一命は取り留めたのである。 『特別扱いされるのはイヤだ。自分が助けられるのならば他の仲間たちも助けてやっとくれ!』 そう行って病室から無理矢理出ようとする徳子を、神宮寺は『貴女は結核だ、出て行けばホームレスたちに伝染するかもしれない』と話し、 なんとか落ち着かせる。 徳子は6年前、中西の仕事(ロッカー荒らし)を手伝ったことがあった。その際にロッカーに捨てられた赤子を発見し、連れ帰った。 自身が紆余曲折の末にホームレスとなった過去を持つ徳子は、『これは自分に与えられた子供なのだ』と思い、育てることにしたのである。 名前は『悠』。奇しくも本当に『ゆうちゃん』だったのである。 徳子に子供の居場所を聞くと、やはり西新宿8丁目にいるらしいが、詳しい住所を聞きそびれてしまうのだった。 一方、貴之たちは先日会った『ゆうちゃん』を連れて街を歩いていたが、『ゆうちゃん』=悠に元気がない。 どうやら『とくちゃん(=安田徳子)が帰ってこなかったことを心配しているようだ。 貴之らは元気付けるために『じゃあとくちゃんを探しに行こう』と提案するのだった。 中央公園を訪れると、悠の知り合いであったホームレスが声をかけてくる。そのホームレスは以前貴之が暴言を吐いた男(つまり中西)だった。 貴之は自分の非を認め素直に謝罪する。 しかし、和やかに話をする間もなく、中西が『ゆうをつれて逃げろ』と貴之を促した。わけもわからぬまま走り出す貴之らを見送る中西。 その視線の先には一人の男の姿があった。 『…やっと見つけたぜ…!』 神宮寺たちが悠の行方を求めて中央公園を訪れると、中西が一人の男に食って掛かっていた。 『やっと見つけたぜ!仲間を傷つけた落とし前、ここでつけてもらうぜ!』 そう言い放つ中西の拳が向く先は、太った老人…なんと大河原哲三だった。 『犯人はこの人じゃない、他にいる』という神宮寺の仲裁を受け入れ、中西はしぶしぶ拳を収めた。 しかし哲三は神宮寺の質問に答えず無言のままだった。 神宮寺は仕方なく『貴方がホームレスを脅していたんですね』と鎌をかけることにし、哲三はそれを聞いて慌てて真実を話し始めた。 なんと、哲三はすでに『ゆうちゃん』に出会っていた。というのは、亜希が哲司のお参りに来た夜 彼女に謝罪するために託児所を訪れたものの休んでいたため出会うことが出来なかった。 その帰りに中央公園に寄った際、6歳くらいの子供とぶつかったのを機会に話をしたというのである。 6歳の子供に、哲三は哲司の面影をはっきりと見出し、驚きを隠せなかった。それ以来子供のことが忘れられず、 ヒマを見つけては屋敷を出て中央公園を探していたというのだ。ホームレスたちはそれを目撃していたのだろう。 本人が『ゆうちゃん』に出会っている以上、それを隠すことは出来ないだろう。神宮寺は、その少女が 『哲司と亜希の子供である』とその場で話した。『ゆうちゃん』を探すための協力を申し出る哲三。 悠は徳子の家にいるはずなのだが、それを知るものは、と考えた神宮寺は近くにまだいた中西を呼び、 徳子の家を訪ねる。しかし彼は本当に場所までは知らないようだった。 と、そこで中西は『さっき、悠を連れた貴之たちに出会った』と話す。 中西が怪しい男だと思っていた哲三が現れたため逃がしてしまったのだそうだ。 となれば、貴之たちも恐らくは徳子の家にいるのだろう。 しかし肝心の徳子の家が分からないため、結局はこの周辺を探すことになる。 中西も『仲間に聞いてみる』と協力を申し出た。 300 探偵神宮寺三郎 白い影の少女 2016/06/22(水) 04 39 38.87 ID jR1+lM1e0 (3月17日続き) 貴之たちは中西に逃がされた後、とある廃ビルに勝手に作った『アジト』に悠を招いていた。 しかしそんな中、サングラスの男が現れ四人に詰め寄る。貴之が機転を利かせ、四人は夜の街へと走り出した。 貴之たちを探すために西新宿周辺を捜索していた神宮寺たちだが成果はなく、中央公園に戻ることになる。 そこに現れた中西が、仲間から聞きだした徳子の家の場所を教えてくれた。さっそく駆けつける神宮寺。 西新宿8丁目の廃墟の中に徳子が住んでいる空き家があった。生活の痕跡(と子供がいる痕跡)は見つけたものの 悠や貴之らの姿はなかった。哲三が見つけていることに一縷の望みを託して、中央公園に戻ることに。 貴之は逃げているうちに地下道に紛れ込んだ上、三人とはぐれてしまっていた。 『どうにか逃げ切れるルートはないか』。そう考えた貴之は周囲を捜索する。途中武器になりそうな鉄パイプを入手し、 どうにか美鈴や知也、悠と合流することに成功する。 貴之は美鈴に『これでアイツをガツンとやれ』と鉄パイプを手渡した。また、アジトに戻るように話す。 そこへ先ほどのサングラスの男がやってくるが、貴之と美鈴の策に引っかかり頭を鉄パイプで殴打され、 まんまと逃げ出すことに成功するのだった。 中央公園に戻った神宮寺を迎えたのは、ちょうどそこにやってきた哲三だった。しかし手がかりは何もないという。 打つ手がなくなった一堂の前に、意外な人物が現れた。 それは、傷だらけになった貴之だった。悠たちを逃がすために知也とともに男を引きつけていたが 最終的に自分がオトリになって智也を逃がしたようだった。 『…神宮寺…さん…助けてください…悠が…殺される…』 痛々しい姿の貴之は、嫌っているはずの神宮寺にそう言った。 『畜生…俺はガキだから…何も出来ないのか…』 そんな貴之に、神宮寺は『自分の弱さを認めることは大人にもなかなか出来ない立派なことだ』と賞賛の声をかけた。 留守番をしているほうのパートナーを電話で呼び出し、神宮寺はアジトを目指す。 (ここで選ぶパートナーによって少し展開が異なる。最終的な展開は変わらない) 逃げ込んだアジトのなかで、美鈴はゆうに『母親』という存在がどんなものかを(あくまでも美鈴の目線で)語る。 母親を知らないゆうは『おかあさんってどんなひと?』と美鈴に問う。 そこへ知也が合流してくる。『貴之が逃がしてくれた』と話すが、そこへまたサングラスの男が現れ、危機的状態に陥る。 アジトとなっている廃ビルを訪れた神宮寺は、ガラスや壁財などが散在する中を捜索する。 一階には何も見つからず、二階の捜索をするうちに、割れた知也の眼鏡を発見した。どうやらこの近くにいるらしい。 そこへ誰かの悲鳴が響いた。 駆けつけた神宮寺の目の前に、悠、知也、美鈴の三人に襲いかかろうとしているサングラスの男の姿があった。 腕っ節には自身がありそうな男を、神宮寺もボクシングで鍛えた体に鞭打って撃退することに成功する。 気絶した男の持ち物を探ると、携帯電話と名刺が見つかった。名刺には『北条隼人』と記してあった。 その名前は以前にも眼にしたことはある。そう、ある人物が落とした名刺と同じものだ…。 301 探偵神宮寺三郎 白い影の少女 2016/06/22(水) 05 49 07.74 ID jR1+lM1e0 (3月17日の続き) 不安がる悠を、神宮寺は『とくちゃんの所に行こう』と元気付ける。徳子を心底心配していた悠はようやく笑顔を見せた。 そこへ大河原家(礼子・静江・哲三)の面々と、連れて行かなかったほうのパートナーと貴之が現れる。 神宮寺は事件の最後の解決を迎えるため、視線を一人の女性に向ける。…あの男を使い悠を狙っていた真犯人。 …大河原礼子。 自身が持つこれまでの事件の手がかりや北条隼人の持ち物などの証拠をつきつけ、神宮寺はたくみに礼子を告発しようとする。 サングラスの男(北条隼人)と礼子との関係を実証することに成功したものの礼子は全てを話さないまま警察に逮捕されようとする。 神宮寺は、自分の力だけでは全てを解決できない…そう考える。礼子の心を開くことが出来るのは…一人しかない。 『…君の力を貸してくれ』 『何をすればいいのぉ?』 『ただ、そこにいてくれればいい』 『それなら、できるのぉ』 不安げに神宮時の傍らに立った悠の姿に、亡き哲司。自分が愛した哲司の面影を強く感じた礼子は、その場で泣き崩れていた。 大河原哲司はもともと体が弱かった。亜希と別れさせられ、礼子と結婚した後もそれは変わらなかった。 子供は出来なかったものの、礼子は哲司を心底愛していた。哲司が病の末に倒れたときも、愛してやまない夫を必死に看病した。 それでも哲司の容態は良くはならなかった。そしてついに最後の時を迎えることになる。 しかし、哲司が残した最後の言葉は、『…亜希…』という、礼子にとっては無残な言葉であった。 哲司は最後まで、死に際まで亜希を愛していた。亜希だけを愛していた。自分のことを見ていなかった。 その思いは亜希に対する嫉妬へと変わっていく。そして、あるとき静江が神宮寺に依頼しているのを聞いてしまった。 静江は、哲司と亜希の間に生まれた子供を跡継ぎにしようとしていた。 ある日に春菜がした与太話(恐らくは『ゆうちゃんは亜希さんの子供なんです!』とか話した)に一抹の真実味を見た礼子は 北条隼人を使って『ゆうちゃん』のことを調べ上げた。そしてその身柄を求めたのである。 『…貴女は、彼女(悠)を捉えたあとどうするつもりだったんだ?』 神宮寺の問いに、礼子は 『…私にも分からない。ただ…哲司さんの子供に会いたかっただけかもしれない』と話す。 『そんな勝手な理由で悠をこんな目にあわせたのか!俺はお前みたいな身勝手な大人は大嫌いだ!』 そんな礼子に、貴之が叫んだ。 神宮寺たちは、悠を連れて徳子が入院している病院を訪れた。そこには連絡を受けた亜希もやってきていた。 病床の徳子を悠が心配する中、言葉をかけあぐねている亜希に、徳子が声をかける。 『…あんたに文句の一つも言ってやろうと思ってたけど、あんたも相当苦労してきたんだね…』 戸惑う亜希を尻目にして、徳子は今度は悠に声をかける。 『さあ、あの人のもとへお行き。あの人は、悠のお母さん。一緒にいなくちゃいけない人なんだよ』 『イヤだよ、ゆうはとくちゃんと一緒にいるのぉ』 『あの人は、悠を大事にしてくれる。今は分からなくても、きっとあの人といて幸せだった、と思える時が来る。 このとくちゃんの言うことだから間違いないよ。だからお行き』 直後、徳子の容態が悪化する。泣き叫ぶ悠とあわただしくなる周囲。神宮寺たちは病室を追い出された。 302 探偵神宮寺三郎 白い影の少女 2016/06/22(水) 05 54 19.48 ID jR1+lM1e0 4月7日 新宿西小学校に桜の花びらが舞っていた。 校門の前には、悠と亜希…本当の『親子』が笑顔で話している。 悠は新西小に入学することになった。 神宮寺は無事に本当の親子を取り戻した二人から、隣にいる女性に視線を移す。 『父兄席で見たほうがよかったんじゃないのか?』 その女性は神宮寺にこう返答する。 『あたしなんかがいちゃいけない場所だからねぇ、こうして遠くで見ているだけで十分だよ』 …安田徳子だ。 悠たちの前に、見慣れた三人が現れる。進級して六年生になった貴之、美鈴、知也だった。 『悠の先輩』になった貴之たちは、存分に先輩風を吹かせ始めた。ある意味いつもどおりの光景だった。 徳子に気づいた悠たちが歩み寄ってきた。親子は失われた時間を取り戻すかのように幸せに生きていくだろう。 神宮寺は、自分の手に残ったもの…亜希から託された懐中時計を見ながら、亡き親友の顔を思い浮かべていた…。 (スタッフロールへ) ※悠・亜希が正式に親子になった、という描写はあるものの大河原家がどうなった、という説明はない しかしスタッフロール時の一枚絵の中に哲三に抱き上げられる悠を笑顔で見ている静江の絵があるので 少なくとも険悪な関係にはならなかったと思われる 303 ゲーム好き名無しさん 2016/06/22(水) 05 57 19.44 ID jR1+lM1e0 探偵神宮寺三郎 白い影の少女は以上が大まかなストーリーとなります
https://w.atwiki.jp/kotarowaka/pages/13.html
素行
https://w.atwiki.jp/denyuden/pages/51.html
伝説の勇者の伝説8 行方知れずの恩知らずとは、 富士見ファンタジア文庫より発売されている、伝説の勇者の伝説の本編の1つである。 概要 平成17年6月25日初版。 「ローランド編」の1つ。 新装版は「ティーア・ルミブル」が表紙。 収録 EPILOGUE Ⅰ 絶望が埋め尽くす仕組み 第一章 白の思惑、黒の思惑 第二章 価値のない神、退屈な女神 第三章 北に待つ鍵、南の門 第四章 絶望が埋め尽くさない心 EPILOGUE Ⅱ 絶望が埋め尽くす仕組み あとがき 主な関連用語 ライナ・リュート シオン・アスタール フェリス・エリス ミラン・フロワード ルーク・スタッカート ルシル・エリス ティーア・ルミブル ラフラ プエカ キファ・ノールズ レファル・エディア リーグルワーズ・ペンテスト スイ・オルラ クゥ・オルラ リル・オルラ ローランド帝国 ガスターク帝国 魔眼(神の眼) 複写眼(アルファ・スティグマ) 殲滅眼(イーノ・ドゥーエ) 怨嗟眼(ウィルノ・ヘイム) 夢置眼(エブラ・クリプト) 未来眼(トーチ・カース) ラッツェルの糸 グロウヴィル 石喰い(スパンクエル) 來獣の指輪 勇者の遺物 忘却欠片(ルール・フラグメ) 『すべての式を解く者』 聖洞
https://w.atwiki.jp/storyteller/pages/1654.html
Thing-Thing 3 part59-494,495 494 :Thing-Thing 3:2012/01/16(月) 01 55 50.21 ID nS2P81g90 さらに続編。Diseased Productionsのフラッシュゲーム「Thing-Thing 3」。http //www.diseasedproductions.net/thingthing3.html 会話シーンなどが取り入れられ、ストーリー性が少し増した。 前作の後になんとか逃走に成功し、隠遁していたらしい主人公、ナンバー154。 その元に、見ず知らずの謎の人物から通信が入る。 「緊急事態で、貴方の助けが必要なのです」と訴える通信相手。 「なぜ自分に?ただの一般市民だ」と、とぼける主人公だが 「ひどい嘘ですね。貴方が『システムコープ』によって造られた生物兵器であることは判っております」 と返される。 主人公の素性や、主人公を製造した組織の名前すら把握しているようだ。 「自分に何をしろと?システムコープに目をつけられている。外に出ても奴らの傭兵部隊が押し寄せてくるぞ」 と訴えても 「『Poseidon』と『Zeus』を倒した貴方は最強の兵器であるといえるでしょう。 システムコープの雑兵など、問題にならないはずです。」 と指摘された。 (どうやら前作のラスボスのアンドロイドが、前々作で名前だけ登場した『Zeus』だったようだ。) この通信相手が連絡をとってきた目的を聞く気になったナンバー154だが、 詳細は落ち合った後で伝える、とはぐらかされてしまう。 ひとまず、システムコープの企業城下町であるサンセットシティで合流することとした。 サンセットシティでは案の定、システムコープの兵士達が無数に現れて攻撃してくる。 兵士達を倒しつつビル街やコンビナートをくぐりぬけると、またあの謎の相手から通信が入る。 これまで話をはぐらかしてきた相手に苛立ちを覚えつつ目的を再度問うと、 「私の目的、それは、貴方を殺すことです」 と明かした。 自分を殺害しようとしている相手はたくさん居るが、なぜこのような手間を取って呼び寄せ、わざわざ自らの手で殺そうとするのか?その理由を問う。 「あなたは『システムコープ バイオウェポン プロジェクト ナンバー154』でした。 そして私は、『システムコープ バイオウェポン プロジェクト ナンバー153』だったのですよ。 我々二つのプロジェクトは、それぞれ個別の目標の元に開発されていました。 貴方は歩兵の進化系として開発され、体が無数の銃弾を受けたとしても流体力学的衝撃を抑えることで、機能をほとんど失わずに活動し続けることができるのです。 一方私は、機動装甲兵器のパイロットとして開発されました。知覚機能を強化されており、周囲の環境を完全に把握できます。 ……私こそがシステムコープの最強の兵器なのです!貴方にはここで果てていただきます!」 どうやら、生物兵器としての優秀性で自分が勝っていることを証明したい……というところらしい。 歩行戦車のような兵器に搭乗して襲い掛かってくるが、倒されてやる義理も無いので打倒する。 495 :Thing-Thing 3:2012/01/16(月) 01 57 09.41 ID nS2P81g90 ナンバー153「……成程。どうやら貴方こそが、より優れた生物兵器だったようですね。 しかし、通常なら銃弾をものともしない貴方でも、零下の温度下ではどうでしょう?」 そう捨て台詞を吐き、こちらを地下の冷凍施設に落とす。 そこはシステムコープの秘密研究施設になっているようだった。警報が鳴り、傭兵達が押し寄せてくるが これまでどおり突破していく。その先ではナンバー153が再び現れた。 ナンバー153「私では貴方を殺せないのかもしれません。ですから、あなたに対抗しうる他の者に登場願いましょう。 私が生物学廃棄物処理場から拾い上げてきた『アルファ級 バイオ・メカ プロジェクト ナンバー1053』、 コードネームは『Vahl dreig』。『Hades』のプロトタイプですよ。 彼の思考回路は傷んでいて、少々気が触れているようです。 ですから私は急いでお暇させていただきますよ。どうぞお楽しみください!」 そう言ってドラゴンのような機械兵器をけしかけて去って行った。だがやはり主人公はこの『Vahl dreig』をも倒してしまう。 ナンバー153「……感銘しました。アレすらも退けるとは。まあ、想定の範囲内ではあり、問題はないのですが。 あなたが居る場所はバイオ廃棄物格納庫です。 脱出を試みても良いですが、鋼鉄の防護壁で非常に強化されておりますので無駄でしょうね。 いつか『Hades』モデルが最終完成したら貴方にお見せしに来るかもしれませんね。 いや……そこでそのまま腐っていただくかもしれませんが? おっと、本当にもう席をはずさなくてはならない時間です。それでは、ご滞在お楽しみください。」 主人公とまともにやりあうのは得策ではないと考えたのか、地下にこのまま閉じ込めて封印してしまうつもりのようだ。 「Thing-Thing 3」……END 「Thing-Thing 4」へ続く。 ちなみに現在、Diseased ProductionsのウェブサイトではThing-Thing 4まで公開されているようです。
https://w.atwiki.jp/terachaosrowa/pages/5179.html
「うっ……うっ……もうやめて……」 「オラァ! もっといい声で鳴けよオラァ!」 虐待おじさんに捕まり、どれだけの時間が経っただろうか? 悠久の時を過ごしてきたかのようにレンは感じていたが、実際は1時間そこらだった。 人間は、楽しい時間ほど早く、辛い時間ほど遅く感じる生き物なのだから無理も無い。 (どうして……どうしてこんなことに……) 虐待の痛みだけでなく、これまでの出来事にレンの涙が止まることなく溢れ続ける。 二股や性王などと因縁をつけられ追い掛け回され…… 逃げた先でパソコンを開けば、何者かが家族を陥れようと暗躍していた。 あの時は考えが至らなかったが、あれから少しは時間が経ち、例のスレッドも進んでいるかもしれない。 兄と姉が被害を受けているなら、自分や妹も例外ではないのかもしれない。今頃デマ情報が書き込まれているかもしれない。 もしかしたらこの怖いおじさんは、スレを見て自分を襲ったのかもしれない。 (誰か……) だが、今この状況では、それを確認することもできない。 そもそもこのままではいずれ……殺されるか衰弱死だ。 生き延びることが、家族と再会することが、できない。 (助けて……) レンは、心の中でそれだけを願い続けていた。 そんな時。 「貫けぇ!」 「ぐはぁ!?(驚愕)」 ついに、その願いは叶った。 トイレの扉ごと、乱入者が虐待おじさんの体を素手でぶち抜いていた。 間近で見る血の雨は正直もの凄い恐怖であったが、同時に歓喜の感情も芽生える。 おじさんはどう見ても即死であり、突如現れた人物は…… 「ふぅー。君、大丈夫だった?」 両手が血で濡れていることに目をつむれば、救世主。 長いツインテールをゆらし、優しげな笑みを浮かべる…… どことなく姉のミクを彷彿とさせる少女だった。 「そっかぁ……大変だったんだね、レン君……」 「うぅ……」 よしよしと頭を撫でられながら、レンは再び涙を流していた。 今度こそ、今度こそ本当に助けられ、慰められた。 その安堵感から、涙はやはり止まることを知らない。 「大丈夫だよ。こう見えて私結構強いから、レン君も守れる」 「ほ、本当に……?」 「うん、なんだかんだで先輩たちも全員このカオスロワに参加してたりするけど、そのどの先輩よりも強い自信があるよ」 さらに、見ず知らずの自分を守ってくれるとまで言うのだ。 確かに、人体を素手で軽く貫くあたり、普通の人間ではないのだろう。 おじさんの支給品も奪い取り、装備も整った様子だ。 気はひけるが、このお姉さんにも自分の家族を探して貰おう…… 「ところでさレン君、変態のレッテル貼られたって言ってたよね?」 「う、うん。でも俺、そんなこと言われる理由が全くわからなくて……」 「気にしない気にしない。実はさ、さっき言った先輩たちもみんなこのロワでは変態のレッテル貼られたことあるんだー。 まあ確かに、公式でCERO:Aに引っかかる水着作ったり、略奪婚したり、異種姦したりしてたから…… それがカオス空間の狂気にあてられて増幅しちゃったんだと思うよ。だからレン君のおっかけもそんな人たちなんじゃないかな?」 「よ、よかった。俺てっきり、自分に別の人格があってそれが暴走してるんじゃないかと……」 「でもね?」 不意に、少女が立ち上がった。 「私はさっきも言ったように、先輩とは違うんだ。公式で、ヘンタイ姫の称号をつけられたの」 「……へ?」 「酷い話だと思わない? ちょっと6又して、男の子の裸を見ようと数百回男湯に突撃しただけだよ? 大体、私の街の水着職人が駄目駄目なのがいけないのよ。全然エロスを感じないどころかバリエーションもないんだよ? それこそ自分の含めて先輩に水着作ってもらいたいと思ったよ。でも見つからないし、見つかったらそれはそれで皇帝に命狙われるし。 だったら次はお風呂しかないじゃない? 引き締まった男の肉体美を見る場所はそこしかないじゃない? 男の匂いを吸引したいじゃない? ベッドに鼻をこすりつけてクンカクンカスーハースーハーカリカリモフモフとかもしたいよね? それってすごく普通のことだと思うの。なのになんで私だけヘンタイ扱いされなきゃいけないの? 私、男狂いってわけでもないんだよ? 女の子の体だって大好きなんだよ? まあ確かに、どっちかといえば男の方が好きではあるんだけどね? ……あ、ごめんねレン君、話が長くなっちゃった。 とにかく、私が言いたいのはね……私、お兄さん系も好きだけど、ショタもイケるんだ。 ああ、もうまどろっこしいや。 い た だ き ま す 」 「だ、誰かーーーーーーーーーーー!!!!」 哀れな少年の不運は、まだまだ続きそうである。 【一日目・2時/日本・池袋】 【鏡音レン@VOCALOID】 【状態】中ダメージ、大疲労 【装備】なし 【道具】支給品一式、その他不明 【思考】 基本:生き延びて家族と再会する 1:KAITOとミクとなんとか連絡を取る 2:誰かー! 【フレイ@ルーンファクトリー4】 【状態】健康、ヘンタイ姫 【装備】閻魔刀@デビルメイクライ、竹刀、鞭 【道具】支給品一式×2、その他不明×2 【思考】 基本:とりあえず気になった男の子とは仲良くなる 1:レンを捕食する 2:満足したらレンを手伝う 【虐待おじさん@真夏の夜の淫夢】 死亡確認
https://w.atwiki.jp/gataketto/pages/63.html
「新潟同人 @ ウィキ」って何?「新潟同人 @ ウィキ」の目的 「新潟同人 @ ウィキ」の注意点 「新潟同人 @ ウィキ」の編集に参加したい!「新潟同人 @ ウィキ」が扱う事柄 「新潟同人 @ ウィキ」への質問 「新潟同人 @ ウィキ」って何? 「新潟同人 @ ウィキ」は近年の同人・コスプレイベントでのマナー低下を受けて、「イベントでのマナー向上」を目的に2009年6月に有志によって開設されました。その後いくつかの記事の作成と編集を重ねて、イベントへの参加のしかたや同人誌の作り方なども掲載され、現在に至ります。 「新潟同人 @ ウィキ」の目的 1. 同人・コスプレイベントでのマナーの向上と注意喚起 2. 同人・コスプレイベントへの参加のしかたなどのガイド 3. 同人誌の作り方など、同人活動についてのHOW・TO情報の提供 「新潟同人 @ ウィキ」の注意点 1. 「新潟同人 @ ウィキ」の内容は、閲覧者に価値観を押し付けるものではありません。 「新潟同人 @ ウィキ」に掲載されている内容は、閲覧者に押し付けるものではありません。仮に同人イベントのマナーについて書かれた項目があった場合、それは同人関連の掲示板やWebサイト・ブログなどで書かれていたり、新潟の同人イベントに参加している人が気をつけていることなどをまとめたものに過ぎず、あくまで参考程度のものです。最終的に書かれていた内容のとうりにするかどうかは閲覧した人の判断に委ねるものとご理解ください。 2. 「新潟同人 @ ウィキ」は特定の人を同人イベントから排除することを目的としたものではありません。 「新潟同人 @ ウィキ」は特定の人を同人イベントから排除することを目的としたものではありません。例えば当ウィキに「小さなお子様は、自宅や託児所に預けてからイベントに参加してほしい」といううことが書いてあった場合、それは「子連れは同人イベントに参加するな!」ということではなく、かいてあるとうり「お子供は託児所に預けてからイベントに参加してほしい」ということです。このウィキはあくまで「注意喚起」を目的としたものであり、特定の人を排除することを目的としたものではありません。 「新潟同人 @ ウィキ」の編集に参加したい! 「新潟同人 @ ウィキ」の編集への参加は基本的にフリー(自由)です。ウィキの目的や扱う事柄に合うことで知っていることや知っておくと便利なことがあったら、どんどん書き込んでいってください! 「ウィキを編集したいんだけど、どうやって書いたらいいかわからない」というようなときは「「新潟同人 @ ウィキ」の編集のしかた」や「新潟同人ウィキ編集マナー」を参照してください。また、ウィキの編集についての質問や相談があった場合は「gataketウィキを話し合うスレ」受け付けています。 「新潟同人 @ ウィキ」が扱う事柄 同人誌(漫画) 同人小説 同人ゲーム 同人音楽 コスプレ 「新潟同人 @ ウィキ」への質問